ニンジン

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人参というと、何をイメージしますか?
カレーや肉じゃがに入ってる「野菜」のニンジンをイメージされるのではないでしょうか。生薬でいう人参は違います。ウコギ科のオタネニンジン(高麗人参) の根っこ、これが、生薬でいうところの人参です。一般的にも滋養強壮の生薬として、有名な生薬のひとつではないでしょうか。

オタネニンジン(高麗人参)


今日はその人参のお話です。

江戸時代、人参はその有効性から高値で取り引きされていたそうで、その栽培は江戸幕府から警戒されていたようです。その理由は、特に外様大名が栽培すると軍資金を調達して力を持ってしまう恐れさえあるということで、金山、銀山、人参畑が、幕府の直轄で管理されてたほど。
その三つは「天領」と呼ばれてたそうです。それぐらい、生薬の人参はみんなが欲しがっていたんですね。

お野菜のニンジンなら3本くらい入って150円とかですけどね。オタネニンジンはその100倍くらいお高いです。

さて、その人参を使った生薬をご紹介いたします。

人参湯

人参湯

感染症などで消耗した胃腸を回復して、身体を温めて免疫力を高め、元気を取り戻す効果があります。とくに、吐き気や下痢などがある場合には大変効果的です。

六君子湯

六君子湯

慢性的に胃腸の調子が悪い方に、消化吸収力を高めて、漢方でいう「気」の状態を改善してくれます。

私たちのエネルギーは食べたものが消化吸収されることで得られ、それにより命を繋いでいます。どれだけ栄養価が高いものを食べても、身体に消化吸収する能力がなくては意味がありません

しっかり胃腸を労り、免疫力を高めてこの物騒な時期を乗りきるためにも、ぜひ、人参湯、六君子湯をお試しください。