紫外線対策といえば、日焼け止めを塗るのが常識になっていますよね。
でも、「きちんと塗っているのに、なんだかシミが増えた気がする」「肌の調子がイマイチ戻らない」…そんな経験、ありませんか?
実は、紫外線は肌からだけでなく“目”からも入ってくることがわかってきています。そしてその刺激は脳へ伝わり、シミをつくるホルモンの分泌を促してしまうのです。
目から紫外線→脳→ホルモン→シミ…のしくみ
紫外線の刺激が目に入ると、視神経を通じて脳の下垂体に伝わり、そこからα-MSH(メラニン産生刺激ホルモン)というホルモンが分泌されます。 このホルモンが血流にのって全身を巡り、色素細胞(メラノサイト)を活性化。結果として、メラニンが増え、シミ・くすみの原因となるのです。

だからこそ、「飲む日焼け止め」という発想
この“目から紫外線→脳→ホルモン→メラニン”というルートに注目し、 漢方では体の内側からの紫外線対策という新しい考え方が広まっています。
中でも、にきび・シミ・肌あれが気になる方におすすめしたいのが、桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)です。
漢方的にみると、シミの原因は「血の巡り」
漢方では、シミやくすみは「瘀血(おけつ)=血の滞り」や「血虚(けっきょ)=血の不足や巡りの悪さ」が原因とされています。 これにより、肌のターンオーバーが乱れ、古い角質やメラニンが排出されにくくなるのです。
この処方は、瘀血に働きかける桂枝茯苓丸と、肌の代謝を助ける薏苡仁(よくいにん)を組み合わせたもの。 巡りと肌代謝の両方にアプローチし、内側から透明感のある肌を目指します。
α-MSHの働きを抑える可能性
近年では、桂枝茯苓丸料加薏苡仁がα-MSHの過剰な働きを抑える可能性があるという説もあり、 「飲む日焼け止め」として紹介されることも増えてきました。
もちろん、日焼け止めを塗ることも大切ですが、塗る+飲むの両面からのケアを取り入れることで、 よりしっかりと紫外線に備えることができます。
紫外線による肌ダメージが気になる方は、ぜひ“内側からのケア”にも目を向けてみてください。 桂枝茯苓丸料加薏苡仁は、シミやくすみだけでなく、冷えや月経不順などにも用いられる処方なので、美容と体調管理を同時にサポートしてくれます。
煎じ薬ならではの力を活かして、今年の夏は“飲む紫外線対策”、始めてみませんか?

当店では漢方煎じ薬のネット販売もしております。
※煎じ薬はエキス剤(顆粒や錠剤の漢方薬)よりも有効成分が多い、吸収しやすいなどのメリットが数多くあり、効果が得られやすいです。