表情が人に与える影響

Ç読むサプリ (ブログ)モリのひとりごと表情が人に与える影響

言葉を教わらなかった赤ちゃん

中世ヨーロッパ時代、フリードリッヒ 2世という王様が次のような疑問を持ちました。

「言葉を一切教わらなかった赤ちゃんは、どんな言葉を話すようになるのか?」

フリードリヒ2世は、この実験を行うため、部下に50人の生まれたばかりの赤ちゃんを集めさせました。そして乳母たちへ、次の条件で実験を行うように指示しました。

禁止条項1 赤ちゃんの目を見ないこと
禁止事項2 赤ちゃんに笑いかけないこと
禁止事項3 赤ちゃんに話しかけないこと

許可事項1.赤ちゃんにミルクを与えること
許可事項2.赤ちゃんをお風呂に入れること
許可事項3.赤ちゃんのおしものお世話をすること

つまり衣食住等、最低限生きるためのお世話は許されるが、会話や微笑みかけ、アイコンタクト、スキンシップは一切禁止したのです。

結果は、恐ろしいことに・・・3歳までに49人が死亡。6歳に最後の1人が死亡しました。王様の無邪気な疑問は最悪の結果を招きました。赤ちゃんにとって親からの言葉かけやアイコンタクト、スキンシップがどれだけ大切か、逆にそれなくして命は育めないということがわかりました。

絵: モリ

マスク社会のコミュニケーションは

さて、現在はどうでしょう。コロナ禍の中で、みんながマスクをしています。

保育園や幼稚園では、表情がわかりづらい「マスク保育」に疑問や不安の声も多いと言われています。また、介護の現場でも表情がわかりづらいことからのトラブルも発生し、そして聴覚障碍者や耳が聞こえづらくなったお年寄りは口の動きから、相手の話す言葉を理解したりするのですが、これもマスクによって邪魔されています。

このままのマスク越しのコミュニケーションは、私たちの「本来のコミュニケーション」から、大切な何かを奪ってしまっています。

そんな中、ユニ・チャームから「顔がみえマスク」の登場です。口もとが見える透明素材で飛沫防止効果も担保した繰り返し洗って使えるマスクです。まだまだ高価なマスクのため、国からの補助が期待されます。

顔がみえマスク