おけはざま店の来局者

Ç読むサプリ (ブログ)モリのひとりごとおけはざま店の来局者

おけはざま店スタッフの鈴木さん(仮名)はこの連休中に家族でブームになった遊びがあるそうです。
それは、「苗字を付け合う」ことです。

もちろん、家族みんな苗字は鈴木さん(仮名)なのですが、上手なことや特技を苗字にしてしまうというルールとのことで…
例えば、餃子を包むのが上手だったら「包み野(つつみの)花子」さん
声が大きかったら「大声(おおごえ)太郎」くん
石をぴょんぴょん、飛ぶのが上手だったら「石渡(いしわたり)次郎」くん
となり、その特技を讃え合う(いじり合う?)というわけです。(ショルダーネームみたいな感じでしょうか…)なるほど、ほのぼのとした楽しい遊びで気分もほっこりします😊

さてさて、そんな連休も終わりを告げ、数日ぶりの薬局、なんと外壁に、ツバメの巣ができているではありませんか。

患者さんに被害が出てはいけませんので、慌てて、おトイレを設置します(^^;

ツバメが巣を作ってくれることはとても縁起がいいということですが、どうしてそんな風にいわれるのでしょう。

調べてみたところ、2つの理由があるそうです。
1つ目は、ツバメは害虫を食べてくれることで豊作につながると考えられていること。

2つ目は、ツバメは外敵に襲われることを避けるため、人間の出入りが多いお店などをあえて選んで巣を作ることが多いのだそうです。出入りが多いお店を選んでいるということから、商売繁盛の象徴として捉えられたのだそうです。

そうとわかれば、とても光栄で嬉しいことです✨

しかし、その後に、あんなことが起こるなんて、その時は想像もしていませんでした…

事件は、午後診療の始まりに起こりました。なんと、換気のために開放した玄関ドアからツバメが一羽、お店に入ってきたのです!

大変です💦💦待合室には患者さんもお薬ができあがるのを待っているところです。蚊とか、ハエであれば、(それでも人によっては「キャー!」と騒然となるケースもあるのですが)なんとかなります、たぶん…。

しかし、ツバメという存在感は屋内においては結構大きくて(カーディーラーの店舗内で展示されている車を見るとやたら大きく感じるような、そんな感じ)、まあ、そのうち出ていくから、仕事しましょう……というわけにもいかず…どうやってお外へお返しするかを真剣に考えるのです。

薬局内小パニック💦ツバメもツバメで大パニック。

今朝ニュースで、大リーグ球場に迷い込んだシマリスを虫取り網のようなもので捕獲しようとしていたなあ…でも、捕獲したところまでは報道されていなかったなあ…と、ぼんやり考えながら、とはいえ、いずれにしても虫取り網などもないし、どうしていいかわからずに、茫然としていると、ツバメのつがいの片割れ(奥さん?もしくは、だんなさん?)も心配したのでしょう、入口を飛び回っていたかと思うと、その配偶者ツバメも勢いよくお助けマンさながら薬局内へ突入!





1羽でもパニックなのに、2羽入ってきますか!?と、ちょっと解決に向かうイメージがさらに湧かなくなり、薬局内の人間、誰もが万事休すとあきらめかけます。

とりあえず開く窓すべて開けましょう💦(そこから出て行ってくれたらラッキー)と、3羽目のツバメ(三角関係?)が入ってくるリスクは考えることもせずに、天窓を全開に。

すると、案外薄情なのか後から入ってきたお助けマン配偶者ツバメは入ってきた出入口から(天窓ではなく)意外にあっさり自分だけサーっと出て行ったと思えば、一方で、少々パニックに陥っていた最初のツバメは興奮状態もあってか透明パーテーションに激突し落下、千載一遇チャンス到来!一気に物語は佳境に入ります。

すぐさま備品のカゴにて捕獲し、そのまま屋外へ。パーテーションに激突した際のケガを心配したものの、カゴから放つと空高く羽ばたき、それはそれは元気そうで、ホッと安心したのでした😊

これから、ツバメが卵を産み、ヒナを育て、巣立ちまで見守ることになりますが、ツバメの巣のもたらしてくれる『縁起』と言う名のあいまいな恩恵と引き換えに、様々な対策を取らねばならぬと、感じた一日でした。

そんなわけで、
鈴木家からは『燕返し(ツバメガエシ)』の苗字をいただけるそうです。 

  おしまい。