ビタミンカスケード理論、ご存じですか?
同じ量のビタミンを摂っても、体のどこで優先的に使われるのか、どのくらい消費されるのかは人によって違うという考え方です。
カスケード理論
三石巌(みついし いわお)という物理学者は家族の中で自分だけが白内障になった。ひどく目がかすむので、病院へ行ったところ、白内障であと2、3年で失明すると大学病院の医師に言われた。
家族で同じものを食べているのに、自分だけが白内障になるのはなぜだろうと彼は考えた。そして、白内障の予防に有効なビタミンCに着目し、ここでカスケード理論を思いついた
カスケード理論とは段々滝の理論とも言いかえることができる。ビタミンCの働きは、活性酸素除去作用、風邪予防作用、抗ストレス作用、抗ウイルス作用、疲れ防止作用、美白作用、白内障予防作用があるが(他にも多くあるが)、その消費には個人差があり、あるところで大量に消費されると、序列の低い場所にはいきわたらなくなる。
出典:聖心美容クリニック
三石氏においては、白内障の予防用のビタミンCが段々滝の下に位置しており、行き渡らなかったのではないか?と考えた。
そうして、ビタミンCを自らの手で注射し、白内障を治している。その後35年にわたり執筆活動、講演活動、そしてスキーを楽しんだ。今では研究が進み、ビタミンCの摂取量が多い方が、白内障リスクが低下、発症しても手術を受ける可能性が低くなることがわかっている。
全ての滝が満杯になるように
ところで、現在日本のビタミンCの摂取推奨量は15歳以上で100mgといわれているが、三石氏の白内障のことを思うと、それでよいのだろうかと疑問に思う。
余分なビタミンCは身体から出ていくので耐用上限量は設けられていないことと、ビタミンCは身体では合成されないこと、そして「あっ!」っと、びっくりしただけで、500mg消費されるともいわれることを鑑みて、国が推奨する量よりももっと多くのビタミンCの摂取を推奨すべきではないだろうか。
ビタミンCの研究者ライナスポーリング博士はビタミンCの現在の推奨量の20倍から30倍の量(2000mg~3000mg)のビタミンCを服用していたそうである。ポーリング博士は「ビタミンCが世界を救う」という言葉まで残している。
ちなみに、私(森)は毎日3000mgのビタミンCを「ブロンソンのビタミンC粉末(原末)」で服用していまして、視力は今のところ、右左1.5と1.5(調子よいと2.0)。
ビタミンCは天然のものがおすすめです。